私のような(兼業)農家にとって、時に重労働で負担をかけることもある腰を守ることは必須事項です。しかし、時折勢いで腰に負担をかけて動けなくなるほどまでになることがありました。そこで、そんな私が農作業で身体を壊さないためにやめた5つの生活動作があります。ここでは、農作業にとどまらず色んな分野で腰を使いすぎてしまう、あるいは使わざるを得ない方も参考になるように、私が普段気を付けている5つの生活動作をまとめました。中高年となった現在に至るまでこうして腰の状態をキープしてこられた、身体を守る時短生活の秘訣をお伝えいたします。

かえって身体を酷使する生活
農作業が決して特別に身体を酷使する作業というわけではありません。例えば、同じく腰を使う作業で人々、いや人類が共通している作業が”寝ながら~作業です。例えば、寝ながらでもパソコンができる、といった枕元固定グッズが販売されています。しかし、こうしたものに慣れすぎ、一定の寝たままの姿勢で書没を読んだりパソコンをいじくるといった”ながら作業”は楽に見えて腰の一ヶ所に負担を与え続けているのです。そうした負担は長い目で見ると時短どころが時長、、すなわち療養に時間を割かれてしまいます。
私がやめた5つの動作
同じ姿勢で寝たまま読み物をする
農作業の調べものを、なんて(結局そのまま寝ちゃうのに💦)同じ姿勢で寝ながら読み物をすると、かえって腰に負担をかけてしまいます。寝たきりの方が褥瘡という症状になってしまうのも一定の姿勢で寝続けてしまうことが原因です。”同じ姿勢で寝る”ということは身体(腰)に良くないことなのです。
座って足組みをする
バランスの悪い姿勢は腰を痛めるきっかけになるので、車のどちらかに片寄った悪い座り方と同様に座って足組みをすることを止めました。
中腰で物を取る
これは意識しないと誰でもついついやってしまいがちな作業です。私が社会人になって一年目に言われたのが『中腰で物を取るな!取る時は重い物ほど足を曲げて物の重心が腰以上の位置にくるようにして引き付けて持つんだ!そうしないと腰を痛めるぞ!』です。このアドバイスを元に中年の今に至るまで中腰(ダジャレじゃないぞ!)を避けた姿勢で重い物を持つようにしています。
まとめてやろうとする
上の見出し:”中腰で物を取る”ともリンクする話ですが、まとめてやろうとすると、ついついやっつけ仕事→まとめてやる→無理な姿勢で持ち運ぶ→腰を痛める、の流れになりがちになります。大変な作業ほど日をおいてする、くらいの心の余裕を持って作業する意識が重要です
便利な道具に頼りすぎない
家庭を離れて農作業や仕事をしていても、Switchbotとechoshow(amazon)等を連携すれば、家族を見守ったり家電を動かしたりとIoTが手足口耳となってくれます。その恩恵を受ける一方で、そうした便利な道具に頼りすぎないようにしないと、健全に身体を動かす機会も奪われてしまいます。すると、色々と身体に弊害をもたらすのです。
代わりにやっている時短習慣
起床時:寝ながらストレッチ
インストラクターの動きを見ながらストレッチ、なんて時間も心の余裕も朝起きぬけにはありません。しかし、※左右の身体のバランスが崩れ、一時期には起き上がず寝込むような腰痛になってしまった経験から、朝一の寝起きの状態の時に時短ストレッチをしながら徐々に起きていくようにしています。

補足:朝起きてからコップ一杯(200~250ml)の水を飲むと、腸の動きが良くなり、自立神経のバランスを整え、イライラも抑え落ち着いた心境になるそうです。
※寝込む程の療養時間を作らないことが何よりの時短だと考えた経験その①
まず意識的に動かす体が、コントロール可能な健康状態であることが必要です。最近、私は車の荷台から物を持ったまま地面に飛びおり、寝れないくらいの腰痛を抱えてしまいました。
※寝込む程の療養時間を作らないことが何よりの時短だと考えた経験その②
丁度農業を始めた5年前にも無理な体勢での動きでこの状態になり、指圧・整体・整形外科に通うも根本の解決に至らず、気づいたら右側を向いてしか寝れなくなってしまいました。これには伏線があり、外回りの営業をしていた車の運転の下半身の姿勢が極端に左に傾いていました。特に椅子や運転席から立ち上がると、高齢者のように腰をかがめたままではないときつい程の状態が慢性的な状態となっていたのです。
上記①②の状態はどこようにしたら改善したのか
腰深くの痛みは、布団に頼るのみでは解決しなかったので、色々ネットで検索しました。すると、自分の症状がぎっくり腰の症状のような記事があったので、そこで行われていた、ハイハイの姿勢で8の字に動くこと(予防には歩行すること)を実践したのです。すると、徐々に腰の奥深くの痛みは消えていきました。
改善したことがその後の行動にどう結び付いたのか
今回の経験から、自分の体を過信してはいけないことはもとより、準備運動を含む基本的動作を疎かにしてはいけないことを思い知りました。この出来事以来、会社や田んぼで体を動かす前の朝はラジオ体操をし、ストレッチ時には限界までするようにしました。
朝一番:ラジオ体操
私は兼業農家で、本業には車通勤で通い、仕事では事務仕事メインです。同様の環境の特に若い方は運動不足解消のためにジムに通われる方は多くいらっしゃると思います。私も通った経験がありますが、時にジムへの行き来が煩わしくて行かないことが続いたりしていました。しかし、運動習慣は少しずつでもやり続けることです。そのため、行き来の時短を図り、自宅での朝一のラジオ体操(+腕立て伏せ)に日常的な運動を凝縮させました。勿論ジム並みではないにしろ意識レベルで運動習慣を身につけるには十分です。自宅でやる理由が、月曜しかラジオ体操をしない会社ってこともあるんですけどね、トホホ💦。
週末にも”続けれる運動”の考察
週末にも何かのついでに運動をしたら継続できるかもしれません。私の場合は歩行(速歩)+農作業が自然にできる組合わせでした。

更なる”続けれる運動”への探求
腰痛だった時にネットで、「腰痛予防には歩行すること」ということだったので頻繁に歩行をすると腰の調子が良い状態が持続しました。そこで、更に良いとも言われるインターバル速歩を持続的にするようにしました。

※インターバル速歩:NPO法人熟年体育大学リサーチセンターの登録商標
日常的に”続けれる運動”としてインターバル速歩を実践
私の自宅から山際の※草刈り場(田んぼの周囲)までは速歩で約3分(377歩・約300m)で、草刈り場の外周は3分ちょいオーバー(350m)なので、田んぼの観察に向かう行きすがら、インターバル速歩ができます。

インターバル速歩は3分の速歩と3分の歩行を1セットとし、一日5セット以上、週4日以上を目標とし、一日の速歩が15分になればいいというものなので、私の場合、自宅と草刈り場までの往復、それから田んぼを含む草刈り場外周を観察も兼ねて1週することで速歩を合計9分終えたことになり、後の6分は会社の駐車場から会社の事務所まで、等で実施すればいいことになります。
個々がやりやすい形で”続けれる運動にする
週末の農作業で草刈りする場合の田んぼへの移動は、できるだけ車から歩行に置き換えました。更に農作業をする場合の道具はできるだけ軽く持ち運びしやすく、同時に運動を+αしやすいドウカン草刈かっちゃんに置き換えました
本業と農作業で、時短手段の取捨選択
全面的に人(プロ)に丸投げしたり既製品の道具を買って済ます、そんなことは金銭面でも持続可能性でも限界があり、かえって本業や農作業時間のロスを招きます。ですから、できることは自力(DIY)を活用して機動力とし、時短に繋げます。優先順位としては、自力(DIY)→限界を感じたなら、プロや既製品に頼るという流れです。

荒地を見る機会が増えた地方、老若男女問わず人が動き続けないと、ますます利用されず害獣の住み家となる懸念があります。
まとめ
腰を痛めないために私がやめた5つの生活動作は、①同じ姿勢で寝たまま読み物をしないこと、②中腰で物を取ること、③座って足組みをすること④まとめてやろうとすること、⑤便利な道具に頼りすぎないことです。そのような意識の下、結果として、過度な作業負担による腰痛の療養に時間を費やすのではなく身体を守る時短生活ができるようになったのです。


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