・家庭菜園をやってみたいけど体力に不安がある・水やり以外の作業が負担・高齢の親や障害のある知人にも、収穫の喜びを体験してほしい、そんな人に向けて、デルモンテの『めちゃラク!トマト栽培セット』は本当に”水をあげるだけ”で収穫できるのか、実体験で検証しました。
なぜこの栽培セットを試したのか
会社の仕事で遠方の病院に毎週通っていた時に、体力をフルに生かし病院中を車椅子で移動する入院患者のシニア女性(お客様)と仲良くなりました。桜が咲く季節には屋外に車椅子で出て桜を観察するのが好きな方でした。営業職から事務職になってその方から、現在の担当営業を通しみかんをいただきました。そして、探求心のある彼女を思い出し障がいのある方が栽培過程を時短化し、観察力を活かすだけで生産と収穫ができる農作物があったらいいのに、という思いになっていったのです。

高齢者も身体障がい者も観察するだけで収穫できる農作物を発見!
更に私の高齢の両親でも身体を無理させずに時短で育てられる苗はないものかと自然とホームセンターの栽培苗のコーナーを見て回っていました。すると、両者にぴったりのトマト苗を発見したのです。それが今回のデンロモンテめちゃラク!トマト栽培セットです。
デルモンテめちゃラク!トマト栽培セットとは
特長
支柱は不要で、狭い場所でも育てられる栽培セットです。肥料は既にたっぷり入っているので水だけで育てられます。キュウリモザイクウイルス(CMS)の予防接種をした病気に強い苗です。廃棄の際は、各自治体の指示に従ってください。
販売時期
5月下旬~7月上旬
実際にやった作業は”水やりだけ”だったのか
1.適地に置く
説明書を読むと、日当たり良く、かつ土の乾かない状態が適地だとされているようです。そこで、南向きの雨が降ったら水で濡れる玄関先に置きました。

2.ただ観察
雨も程よく当たり、順調に育っています。

(↑23日後(5月16日)の様子↑雨水が当たっていただけでここまで成長↑)
3.ただ観察&水やり
横に広がり実の重さも相まってバランスを失いつつある6月3日の状況です。雨のない日が続き乾燥したら水をあげます。

4.実(トマト)の重みを添え木で支える
茎に添え木で支えをしたところです。

(令和5年6月10日随分トマトが成長し、枝が耐え切れず、トマトが地面スレスレに倒れこむまでになっていたので、竹や枝、紐を使って状態を起こし支えるようにしました。2個だけあと少しで収穫できそう)
5.収穫
ようやく初の収穫です。

(令和5年6月12日、うっすら赤みがかったトマト2つを、カラスにやられることを恐れて収穫、一日置いておいたら真っ赤になりました。サラダに入れて食べたらおいしかったです(*‘∀‘))
6.最後にかたずけをします
枯れかかってきて実も食べれる状態ではないです。そこで、この後一般廃棄物として処分し、支えの木々をかたずけました。

(令和5年7月8日、最後の房となるか。枝は元気がなくなり、成長も超スローペースになりました。)
収穫までに必要だった時間・身体への負担
4月24日から育て始め、約2ヶ月後の6月12日には最初の収穫ができました。
高齢者・身体障がい者にも向いている理由/注意点
栽培中持ち上げる動作もなく重い道具を使うこともありませんでしたから、最初の設置や収穫以外基本腰や手を使うことなしに育てられます。ただ、観察し対処を考える判断力があることが前提の話として、収穫時前後に作物の重みでトマトが地面に付いてしまうのを気にされる方は今回のように添え木をしてあげるのがいいかと思います。そのため、介助の方がいらっしゃるなら車椅子の方でも観察しながら、上記のような作物の状況変化を観察し、都度水やりはじめ簡単な対応を介助者の方にお願いすれば栽培可能かと思います。

歩行器を使われる方もしゃがむことは難しいなら車椅子の方同様、簡単なサポートを周りにお願いすれば栽培可能です。

杖をついた方でもしゃがむことができる方なら自分一人でも栽培可能です。ただ、座って添え木等をしたい方で作業時間が長くなってしまうようであるなら、腰の負担を考えて低い椅子に座って作業してください。

自然を観察し、楽しむ方は多くみえると思います。

それが、生産行為に結びつき、自ら収穫したものを食すことができたら本当の意味でのバリアフリーになると思います。
まとめ
デンロモンテめちゃラク!トマト栽培セットは観察し、水やり等簡単な処置のタイミングを周りに伝える環境があれば、障がいのある方や高齢の方でも簡単に育てられるキットになります。商品として既に生産過程が時短化され、観察するくらいで自分の食べる野菜が生産できる道ができるならそうした方々も含めた農の裾野が広がります。そういった意味で農を活かしたバリアフリーの可能性が広げられる素晴らしい商品です。


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