父は昨年の猛暑以降、畑に行く機会がめっきり減り、今や作物を作るか聞いても、できないと言います。そして、母の農作業の手伝いをするのさえ渋るようになってしまいました。そのため、農作業以外で本人の好きな買い物の送迎をエコーショー(echo show8)を活用してしました。しかし、これでも本人と支援者の私の限界を感じるようになりました。そこで、高齢者も見やすい大画面のタブレットのテクラスト(TECLAST T65 Max)を活用し、生鮮食品を含む買い物をスーパーのネットショッピングを試しました。再び生きがいを持ち、父が気力を取り戻す日がくることを願います。

高齢者の気力を維持する直接立ち合いでの買い物支援のメリット
支援者(家族)のメリット:高齢者の自助を促せる
昨年は農作業で外に出ることもはばかられるような酷暑の続く1年でした。それ以来、父は部屋にこもり寝ることが多くなりました。そこで、気力を取り戻して少しは脳を活してもらたらと思い、それまでも続けていた父の好きな買い物にはできる限り直接連れていくようにしてあげました。
高齢者のメリット1:脳を活かす
自分で買い物をし、レジを通って勘定(会計)をできることは頭を使い、脳力を活かすには最適です。

高齢者のメリット2:筋力を活かす
更に、農作業で慣らした身体の使い方により、父は買い物した物を腰を痛めないように上手に運びます。父が身体を活かす機会として貴重です。

高齢者のメリット3:適度に体力を使う
足腰を使い店内を歩き回るので良い運動になります。不規則な生活リズムでも買い物をする日の朝晩は比較的極端な時間帯に寝起きすることもない様子でした。

高齢者と買い物支援者の気持ちの小さなギャップ
自分の用事の合間に高齢者の買い物支援ができればと願う支援者(家族)
買い物に高齢者の家族(私の場合父)を買い物に連れていこうとすると、平日は仕事のため、休日に連れて行かざるを得ません。しかし、休日は子供の習い事や農作業の合間をぬって連れて行くしかないのです。

思う存分買い物を楽しみたい高齢者
しかし、父はどんな食品もかなり吟味してじっくり時間をかけて買います。一つ一つの食品パッケージの説明書きや消費期限をキッチリ確認して買うのです。

結果:互いのストレスとなることに
そうこうしていると、余裕で1時間を超えてしまいます。そのため、買い物支援者たる私がその他用事がある時等は、どうしてもせかすような声がけをしたり、独断で助けたりと互いのストレスになるおせっかいをしてしまいがちになります。

解決策:エコーショーを活用して買い物支援者側が効率的に送り迎え
そこで、私は父の買い物時間が大体1時間半だと把握し、一旦、車で帰宅するようにしました。送った後はecho show8のリマインド機能を活かし、1時間後に気づかせてもらい家を出ます。「アレクサ!リマインドをお願い」と言い、父迎え、というように目的と、気づかせて欲しい時間を伝えるだけでその時間になったらアナウンスしてくれます。

それによりできる自宅時間で、農作業とまでは言いませんが、書類を仕上げる等自宅で済ます時間をあてることができます。
高齢者と買い物支援者の大きなギャップ
高齢者の買い物の極端な長時間化で支援者の時間が削られる
しかし、最近は1時間だった父の買い物が1時間半、2時間となりついには2時間半となるようになってしまいました。

さすがに2時間半の買い物となると支援する家族としては、用事の合間どころか休日の大部分、父を気にしながら大半の時間に費やすことになってしまいます。

自由に買い物をしたい高齢者が野放し状態
一方で、父は自宅では下を漏らしてしまうことが度々あったので、お買い物中のお漏らしが懸念されました。

結果:家族内にとどまらず近所のご迷惑になってしまう
そこで、父のお使いで注文を聞いて代わりに買ってくるようにしました。しかし、それでは不十分だったのか、記憶力や判断力や体力が衰えているのに平日に一人で徒歩で買いに出かけ、その先で近所の方のご厄介になってしまったのです。

解決策:テクラストを活用しネットショッピング
そこで、父に一人で買い物で出かけないよう伝え、ネットショッピングの力を借りることにしました。本当なら理想はecho show15を利用し、amazonショッピングで父と共に音声注文することでしたが、父の好物の生鮮食品が地元での配送対象外でした。

テクラスト T65 Max活用①
そこで、購入したのが中国製のTECLAST T65 Maxです。

テクラスト T65 Max活用②
大画面を傷つけたくなかったので、念のために別売の専用画面フィルムを購入しました。

しかし、実はこのTECLAST T65 Max自体に既に専用フィルムが付属されていました。

商品自体の大きさはW257mm×H162mm×D7mmです。echo show15程ではない大きさですが、間近で見て使用するタブレット端末の中では最大クラスの大画面で、高齢者に見やすいサイズです。

テクラスト T65 Max活用③
日本語のマニュアルもありますし、充電器も付属しています。

テクラスト T65 Max活用④
設置は簡単で、wi-fi環境が整っていれば設定に苦労することもありませんでした。

テクラスト T65 Max活用手順⑤
TECLAST T65 Max購入後、すぐに父が購入したがっていた食品をネットショッピングで買ってあげようと、父の部屋で初期設定をしましたが立ったままですぐに設定できました。

テクラスト T65 Max活用手順⑥
スマホを接続することで、このようにT65 Maxに同期させデータを共有することができました。こうして、周りが設定してあげれば高齢者に見やすく比較的利用しやすいタブレットです。一方、肝心の高齢者が使いこなせないケースがあります。実際、我が家は父が一人では使いこなせず、何か父が欲しい時は私が立ち合いの下、その要望を聞いて注文するようにしています。

テクラスト T65 Max活用手順⑦
そんな時、利用する生鮮食品取扱のネットショッピングは地場スーパーが設けているネットショッピングです。そういった地場ネットスーパーの場合、高齢者が同じスーパーを利用し見慣れた商品をネットで購入できるので、安心感も増しているようです。うーん、それにしても父は寝転がって注文指示だなんて安心しすぎじゃない!?

テクラスト T65 Max活用手順⑧
そこで、別の時には気を取り直して、2世帯住宅の別棟からecho showで父が起きているのを確認した上で、一緒にネット注文をしました。

テクラスト T65 Max活用手順⑨
そして、たまには父の大好きな美空ひばりの曲をTECLAST T65 Maxで聞かして起こし、その流れで一緒にネットショッピングをしてみました。

テクラスト T65 Max活用手順⑩
また、大概のネットスーパーはカード払いがメインになっていますが、父が直接スーパーで金銭のやりとり(勘定)をしている際には、脳を活かしていたイメージだったので、たまに代引きを選択し、物を受け取りながら支払いで脳を活かしてもらえるようにしました。

直接の買い物にあり、ネットショッピングの買い物にない部分の解消
更に、父を直接買い物には連れて行かない分、できる限り外に出かけて動き、サービスの勘定含め身の回りのことは自分でしてもらうようにしています。

例えていうと、床屋です。

駐車場まで送っていきますが、その後は父自身の行動に委ねます。

こうして、会計も自分でしてもらうことで、父の脳を活かします。

一方、持ち込んだカバンや杖といった物の預かりは私がサポートするようにします。

まとめ
農作業や買い物等、体力や認知機能の低下で高齢者一人では限界になってきたら、エコーショーやテクラストといった支援者と高齢者が使いやすいアイテムを活用し、互いにストレスなく買い物ができるようにしました。一方で、身体を動かさずに自宅でやれてしまうネットショッピングに依存していては、高齢者のせっかくの脳力・筋力を活かす機会が減るので、できる限り外に連れていき、サービスの会計含め身の回りのことをする機会も設けています。
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