放置したくない農地・山地を、身体を壊さず続ける/兼業農家の時短DIY実例

身体も林の竹も有効活用 身体を守る時短生活/DIY
できる限り身体も環境も活用しないと劣化してしまいます

農地や山を持っていると『草刈りがきつい』『腰がもたない』『もう続けられない』そんな気持ちになることはありませんか?私自身、兼業農家として農地や山と向き合う中で、身体を壊さず、短い時間で、無理なく続ける方法を試行錯誤してきました。この記事では、農地・山地を”負担”ではなく”生きがい”として活かすために行なっている、時短×DIYの実体験を紹介します。

①なぜ農地・山地の管理は身体にくるのか

私有地の山の小道
草を刈り整備をすれば、運動の場に様変わり

中腰作業

山では木材を運んだり、農地では種をまいたりすることが自然と中腰作業が多くなりがちです。

同じ動作の繰り返し

また、それらの動作はどうしても繰り返しの動作が多くなり、腰への疲労度も高くなりがちになります。

『一気にやろう』とする無理

〇〇までにやろう!だったりこの量全て終えるまで続けよう!と一気にやろうとすればするほど、思考が注意散漫になり、無理な体勢で動き、腰を痛めてしまったりします。

流しそうめんの竹の採取場(林)

②私達がやめた『頑張りすぎる管理』

昔やっていた無理のある方法

かつては竹林の代伐を徹底してやっていたようですが、現代では外部で働きながらやる作業としてはそこまで徹底してやる時間はありません。

腰・膝へのダメージ

普段それほど腰や膝を使ってはいないので、普段から身体を動かしてない方は、毎年ある時期の週末に代伐する、くらいに慣れていないかぎり、身体を痛めやすいです。

③身体を守るために取り入れた時短DIY

義父と息子
共同作業で流しそうめんの竹を作っている最中です。

道具の工夫

基本竹の切り出しは我々夫婦で、通りにくい竹林だった場所を伐採し、かろうじて通れるほどの竹の中の小道を作りました。そして、持ち運びに適した小型チェンソーで分け入り、そこにあった腐らず倒された状態の竹を切り出しました。その後、以前は竹を切り出す役割だった義理の父には、代伐後の竹を子供と一緒に加工して流しそうめん用の竹製流し台を作ってもらいました。その際、下に台座を使うと義理の父の腰にはちょうどいい高さになりました。

作業動線の改善

足元もおぼつかないような荒れた竹林だったので、生えている竹ではなく倒れた竹のみを切り出しました。すると、その跡が開けて山道ができました。

『全部やらない』判断

こうして、倒木(竹)の切り出しとその動線確保に特化し、時短化することができました。人口減少社会だからこそ、時々に応じた知恵と道具の活用した時短の工夫が重要となってきます。

竹採取風景①
チェンソーで引っかかっている余分な部分を切り落とし動線を確保します

④農地・山地は”管理対象”ではなく”生きがい資源”

管理されてない状況がそこにはありましたが、身体を適度に動かす生きがいの場所ととらえて行動したら、結果として身体も倒木も活用ができました。

竹の採取中①
既に倒された竹があったので、腐る前に優先的に利用するようにします

完璧を目指さない

山がきれいに整えられる状況ならそれに越した話はありません。しかし、無理をして身体を壊してまでやる必要はありません。荒れた状態でもまずは動線を確保することから始めればいいのです。

続けられるから価値が出る

こうした活動を少しづつでも続け、動線を広げていけば道になります。竹林に限らずそうした山地の山道でのトレッキングは、太ももの筋肉を使う運動効果の高い価値あることです。更に、※活動量計を利用して運動効果を確かめながら歩けば続ける意欲もわくでしょう。

※山地のような傾斜での歩行にも対応する、アコーズ J-style+ PRO 速歩トレーナー AM600Nといった活動量計もあります。

⑤同じように悩んでいる方へ

高齢者

竹林も利用目的で間引いてやることで、その他の植物も育つ豊かな場所に変ります。しかし、転倒してしまうようなら少しづつの作業は平地での農作業等に生きがいの場をとどめ、ためらわず外部に依頼しましょう。

畑で元気に身体を動かして農作業に勤しむ両親の姿

兼業農家

ご両親と兼業農家をされる方等は、今回のように互いができる範囲とできるペースで時短で身体に無理なくされたらよろしいかと思います。また、世代間で教え教えられるいい機会にもなりますよね。潰れない程度に共に新たな価値を求めていきましょう。

流しそうめんの竹
義父と孫共同制作で仕上げました

相続で土地を持った人

収益不動産と言えるほどではないにせよ、赤松の多い山なら松茸、竹林は、といった具合に農協の販売所や道の駅等の市場にもっていけばそこそこの金額で買い取ってもらえたりします。ほどよく社会と繋がり、山の資源を利用するのは人間・自然双方に有意義なことです。今回私のやった、山から切り出したり収穫する作業自体も、最近ではなかなか体験できない、新鮮な体験となりリフレッシュできるかもです(^^)。

自然を生かした生活スタイルは、そのような体験をしてこなかった人に刺激を与えます。

竹を使った流しそうめんセット作りは、子供には良い刺激となった体験です。

まとめ

放置したくない農地や山地は、日頃から少しづつでいいので開拓をして動線を作れば、運場をしたり収穫をしたりする場にできます。更に工夫すれば、今回のように山から時短で竹を取り、世代がゆとりも持ちふれ合いながらDIYする等、生きがいの場にもなります。こうした活動はじめ、新たな価値を見出し、生きがいの場として有効活用することは人間にとっても自然にとっても有意義なことです。

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