アウトドアライフが活かせるボランティア活動

地震で破損した地面 脳力を活かす
こうした箇所を避けながらのミッションが数多くある被災地のボランティア現場です。

子供の頃、祖母と行った山登り&ピクニックで、箸を忘れたことに気づいた祖母から、『箸のような木切れを探して割り箸を作ろう』と言われ、探したことが今でもキャンプをする前のようなワクワクした気持ちとして記憶に残っています。

そんな体験を、今回能登地震のボランティア活動で体験しました。普段からアウトドアライフを楽しむ方々の知見を、ボランティア活動で活かしていただいてはどうかと思いました。

アウトドアライフの景色

能登の海辺の家:自助

地震で景観が変わる程、家々は被害を受け、自助で破損箇所をブルーシートで覆い、復旧のために個々の家が独自で修繕しなくてはいけません。

3/23の、能越道:海沿いの家々には地震で屋根が破損しています

能登の山間部の道:公助

道路は直っていません。公助(国)により仮設道路で車ができ、これを使いなんとか通れている状況です。

3/23の、のと里山街道:道には瓦礫(剥がされたアスファルト)

辛うじて一車線通行ができています。

3/23の、のと里山街道:一部は道自体が崩落し修繕しているところも

しかし、段差ばかりです。ひどい段差では、バスの電灯カバーが外れてしまう程の振動になります。

ようやく着いた山と海に囲まれた自然豊かな穴水町の様子に、驚かされました。3カ月後の今でも発生時ではないかと思えるような景観です。

街の大きな駐車場にはライフラインを守る自衛隊が常駐しています。

能登に集ったアウトドア好きボランティアで共助

公民館等の憩いの場も被災し、人の気配はありません。

公民館
公園のベンチ

広場には被災者の仮設住宅は若干用意されているようですが、稼働し始めたばかりの様子です。交流施設には生活支援スペースが設けられています。

もちろん、道の駅のような他の地域からの人の受け入れを前提とした施設の復旧は後回し状態です。

災害ボランティアセンター:共助の橋渡し役

そんな繫がりの断たれた中では、外部の共助が必要になります。食べ物は基本自分達で調達して、用を足すのは道の駅くらいです。そんな環境ではタフさが要求されますが、アウトドアライフに親しんでる方は、※装備含め対応できるところが多分にあるかと思います。

※以下の装備については別途必要になるかと思います。

安全靴

安全長靴

ヘルメット

この他アウトドアライフでも使うボランティア活動に必要な道具については、鍛えた身体をボランティア活動で生かす、に記載されています。

アウトドアライフで培った考えを形にする

うかがったは、この建物右奥にある倒れたブロック塀の残骸が放置されたボランティア現場でした(写真後方に捨て場がある)。

雨に降られるのは慣れてますが、今回はちょっと天気ナメてたなってくらい降りました。

しかし、瓦礫と捨て場の間にある植え込みには段差があり、ご覧のように瓦礫が散乱した状態でした。

ですから、一個一個のこれらの瓦礫を手運びで先程の一輪車の位置まで運んで、そこから更に運ぶ、という不効率なことをせざるを得ませんでした。

雨の中でこれを運ぶくらいのタフさは必要です

すると、一緒にいたキャンプ好きの男性ボランティアが、植え込みのがれきをどけ、その場に角材を集めたスロープを作り上げました。

まさしくそれが、アウトドアライフに親しんだ方の発想であり、彼らが秀でているのは、その臨機応変な思考かと思います。

宿泊施設もキャンパーなら慣れっこなテントタイプが整いつつあります。自らのアウトドアライフを生かせる方は、能登でのボランティア活動を通して自らの力を発揮していただけると思います。

アウトドアな思考が、地元の方の喜びに繋がれば、この上ない生きがいになります。

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