ガーデントリマーを活かして人間と動物の共存環境を作る

ニホンカモシカの耕作していない田への侵入 農力を活かす
ニホンカモシカが耕作していない田に人間が見ている中、堂々と侵入しています

ここ数年、人間と野生動物の突然の遭遇が全国で頻発し、時には熊等による死亡事故まで起きています。これは山と人里の境界が荒れたことに端を発していると考えられます。そこで、山の高い部分の枝や地面の低い部分の草も刈れるガーデントリマー等を活かして、森を見える化することで人間と動物の環境を分け、それぞれの共存環境を作る取り組みをしました。

人間と野生動物の生活圏を分ける必要性

日中人を恐れず黙々と田んぼの耕作放棄した部分で新芽!?を食べて歩くカモシカです。私以外にもこの田んぼの周りで見たり撮影したりする人間が少なくとも8人はいました。人に慣れてしまった野生動物程やっかいな存在となります。どんどん人間の生活圏に侵入してきます。昨今この辺りでもそんな情報ばかりです。

互いを尊重するため、人間・野生動物が互いに意識する環境の必要性

一方の排除だけで問題が解決することではありません。

カラスはトビを追いかけ、排除を目指しますが、そんなことはしたくありません

人間と野生動物が住み分けするため、近年は伐採や草刈りによる森の見える化を進め、人間と野生動物が不用意な遭遇を避ける取り組みを進めている地域があります。私も同様に草刈り、枝払いで森の見える化を進めたいと思います。

【クマ活】ヒグマが街に入ってこないように草刈りをしています!(2022年6月) | 北海道 世界遺産|北こぶし 知床 ホテル&リゾート【公式】
ヒグマとの共存を目指す「クマ活」では、ヒグマが街に入ってこないように草刈りをしています! 2022年は5月に引き続き、6月8日と9日の二日間にかけて、知床ウトロ地区の草刈りを行いました! 今回は「知床サス旅」として、全国各地からクマ活に参加
北こぶし知床 ホテル&リゾートHPより引用

森の見える化をするのに使う道具

動力式の畔草刈機(平面の広範囲)

動物達の住む山と住宅街の緩衝地帯となる田んぼの広めの畔や土手を刈るのに使います。

ここまで刈れば(ちょっと雑ですが(;^_^A))、山の見通しも良くなります。

草刈かっちゃん(障害物の多い箇所)

草刈かっちゃんは、刈り取りを渋ってしまいがちな、電柱、電柵脇の刈り取り等、通常時間のかかる箇所で特に有効です。

刈る音も静かなので、早朝等適時に草刈りができます。

マルチに使えるガーデントリマー(起伏の激しい平地の箇所)

そして、側溝の落ち込み部分の草刈りや高い枝・木の除去等マルチに使えるガーデントリマーが山に近いアウトドアで効果を発揮します。

例えばこんな箇所も

こういった具合に通常の草刈機のように刈れます。

ガーデントリマー(足元が踏ん張れない箇所)

電柵を設置、かつ落ち込みのある個所

落ち込み部等足元が安定せず、手を伸ばさなければ刈れない部分が広がった箇所の草刈りに効果的です。

畔草刈機では落ちてしまうようなこんな箇所も柄を長めに持てば刈れます。

※途中、こんな弁当箱の容器が側溝脇に捨てられていました。人間が投棄した物で野生動物が味を覚え、どんどん人家に近づく恐れがあるので、不法投棄はやめて欲しいですね。

ガーデントリマー(山際の木々が生い茂る箇所)

ツタがぶら下がって、ここを車で移動すると当たってしまう程です。

ガーデントリマーで刈ってみます。

スズメバチが近づいてきたので、途中でやめましたが、すぐに高いところのツタは除去できました。

数日後、反対から同じ箇所を通りましたが、ツタに当たることもなく、問題なく通ることができました(*^^*)。

森との距離を保ちながら高所も刈れるのがガーデントリマーの利点です

スズメバチに襲われることがなかったのは、ポール(長い柄)で刈り取り位置からの距離が保てたのが良かったのだと思います。野生生物から距離を保ちながら刈れるのが利点だと感じました。

畔草刈機に頼るには限界のある変化のある地形では、こうした様々な草刈機毎の特性を生かした利用が有効です。

あまり注目されませんが、人間と野生動物の緩衝地帯としての田んぼの重要性が今後益々高まってくると考えられます。ぜひ、今回ご紹介のガーデントリマー等を活用し、身体を鍛えながら長続きできる田園地帯の草刈りをしてみてはいかがでしょうか。

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