スウェーデンの運動脳作者:アンデシュ.ハンセンさんによると、週に20~30分の歩行を週5回がベストですが、日常の範囲で歩いたり階段を使ったりして簡単な運動をすれば、同様に老化予防になるらしいです。最近、母も同様に自分なりに脳を活かして活路を見つけることで足腰の健康を取り戻したので、その経緯を書きたいと思います。
足の痛み
無理して頑張ってしまうタイプの母は、腰をかがめずに使える草刈り(スキッジャー)を紹介しても使わず、足に痛みがでてもかがんでの草刈りを続けました。やはり誰しも無理はいけませんね。

更に痛みを伴う行為
そして、あろうことかその状態で腰を酷使する芋ほりを父と2人で行ったのです。今まではそんなことくらいできていた、という慢心する心が本人にあったからでしょう。元々そんな量のじゃがいもを老齢の2人が育てるべきではなかったのです。声をかけるなりしてもらえれば何とかしていたのに、助けてあげられなかったことが悔やまれます。

足の痛みと腰痛が続く
簡単な生活補助
それまでは、畑で育てた野菜に水をやったり収穫したりと、正しく生きがいのようだった農作業もできなくなり、畑のシソも採りに行ってやらなくてはいけない程の状態になりました。本人を気づかい別棟の台所に行ったところ、料理のそうめんにシソが欲しいと言うのです、私が収穫に行きました。

畑作業断念
更に母は芋ほりの後、立ち上がれなくなる程の足(太もも)と腰の痛みで、それまでできていた日常作業さえもできなくなってしまいました。下は草を取って元気に畑を動き回っていた時の母の様子です。

安静の重要性
そこで、まずは身体を癒すようにと、自分の腰痛から回復した話をパソコンのブログを見せて話しましたが、聞き入れてもらえませんでした。意地でも自分はまだまだ動けると家事をしようと無理して動いてしまうのです。

動くなら歩行器か杖が必要
そうして痛がりながら壁に手をつき家事をし続けようとする母の状態に、危険な兆候を感じ、半ば強引に4点杖を使うように言いました。私の仕事は介護用品を扱う仕事だったので、試しに歩行器や4点杖を使ってもらいその必要性を感じてもらうようにしました。

杖を使い始める
すると、ようやく4点杖を買うことを了解してくれました。その後、この杖は家の中を歩き回るのに使い母の無くてはならないものになりました。

人からの介助は拒否
その一方、介護保険を使ったリハビリを勧めました。ちょうど母の買い物に行くスーパー内に市登録の総合事業者が運営する買い物のできるリハビリ施設があったので、これをおススメしました」。しかし、残念なことに意地の強い母にはこれについては拒否されてしまいました。

老いた存在と思われたくない、という母のプライドでしょうね。本人を尊重してあきらめざるを得ませんでした。
そんな状態で母が続けたこと
家事
その後、勿論手伝えるところは家族でサポートしましたが、基本、母は助けを借りようとしませんでした。そのため、母の代わりに洗濯物を干したりしてくれている父にの助けでゴミ出し等をしました。

買い物
自分で行きたがり、あまりに痛みがひどいような時だけサポートしました。しかし、スーパー店内でも車椅子を借りてこようかと勧めても頑としてこれを拒み続けました。助ける側としてはため息しか出ませんでした。

リハビリ
整形外科でのリハビリに行かなければいけませんがこれも自分で行きたがりまし。同市内ということで引き留めるまではしませんでした。しかし、母が身体を辛い体勢で運転していくだろうことを想定し、ミラーで死角も見やすくなるような補助ミラーをサイドミラーに取り付けました。

更に、自宅近くに母の駐車位置を設け、運転もしやすくするようサポートしました。
本人の意思を重視
それ以外にも、母は毎年続けている習慣は、自分でしっかり覚えているので、週末にやるべきことを聞けるよう母のところには頻繁に顔をだしました。

そこで聞いた、足腰を使うようなことは私が代わりに動くようにしました。例えば、上の写真のような畑で仏壇に供える花を母の代わりにつんできたり、下のような庭の草むしりです。

母の意思を尊重したことが良い結果となりました
小旅行から帰ると、歩いてネギを取りに行ける程に回復した母の姿がありました。

結果、運動脳で言われているように、日常で母自身ができる範囲で歩く等簡単な運動をし、自分が回復する術を考えたことが彼女が健康を取り戻し、自力で歩くことに繋がりました。そこで、本人には身体を大切にするよう一言伝えました。
まとめ
高齢者が脳を活かし自分にベストな選択をし行動することは素晴らしいことで、それをさりげなく見守る側もたのもしいと思えることですが、時として本人の慢心で思わぬケガや疾患となることがあります。そんな時に家族として、病院の選択含め長い目で本人が望む回復の道をさりげないサポートで支えつつも、回復時にはその時の出来事を元に兆候がみられたら再びそうなるからと、慢心して行動することを抑制する一言も必要です。
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