これまで乗っていたトヨタアイシス、今回購入したホンダステップワゴンスパーダ、どちらにも共通して素晴らしいと思える点は、3列目の使用時あるいは床下収納時に座席の切り替えが簡単なところです。これによって切り替え時の身体の負担が少なくて済みます。こうした座席の機動性を活かしたステップワゴンの使い勝手の良さをご紹介していきたいと思います。
3列目を使う機会が多い方に良い車
私、この度50歳の誕生日を迎えました。加えて、親は両親共に80歳を超え、上の子供は中学生(12歳)で部活の陸上と水泳をやっています。

この両世代がいることで、車の3列目に両親が座る、あるいは床下収納にして息子の習い事で使う自転車を載せ、荷室とする切り替えが、いかにスムーズにできるかが重要になります。

跳ね上げ式3列目の問題点(写真は床下収納タイプに絵で跳ね上げ式を書き込んで表現)
その①:3列目を使用又は収納前にひと手間が必要
他車種は3列目を跳ね上げ収納にして、車の側面に畳んだ状態にして引っかける構造にしています。しかし、更に小さいミニバンは、2列目を前に倒さないと収納スペースを確保できなかったりします。そのため、この前作業が私達は負担に感じました。

その②:3列目を使用又は収納が、流れるような作業でできない。
仮に、車の乗車人数がとっさに増えた時、あるいは大きな物を載せる際、流れる作業で3列目の切り替えができないのは、負担感があります。

腰をひねりながら座席を持ち上げ、そのまま側面に引っかけ荷室にするという、どこか前近代的な発想にわずらわしさを感じます。

特に高齢者の方はわずらわしさを感じてしまうかと思います。
その③:3列目の座席は薄く、荷室として使用時は空間を塞いでる感がある
慣れれば気にならないのでしょうが、3列目は収納のため薄くした感がありますし、3列目を横に持ち上げて荷室を確保する場合、運転席からの視界が若干狭まる感じになります。

跳ね上げ式は、ある意味座席の快適さとスペースを犠牲にしてる感がぬぐえませんでした。そのため、座り心地がいま一つの感じがして、畳んでも収納した3列目で荷室の視界が遮られ、うーんっという感じでした。
3列目が床下収納だと良いところ
その①:手間なしで2列目と3列目を合わせた有効活用が可能。
3列目の荷室のフラットな床下と、前後左右に動かせる2列目座席のおかげで、人と物が動く余裕ができ、後部席全体としての有効活用ができます。

空間を”簡単に”広げれる秘密は、この前後左右に位置の変更が可能なレバーです。勿論、左の座席も同様に動かせます。


このレバーだけで前後左右自由に座席の位置を動かせるのは分かりやすくてGood!
大きな自転車等の積み下ろし時に横に立つスペースも十分にあります。


大きな物の積み下ろし時でも、無理な体勢ですることは避けられます
その②:3列目を使用又は収納が、流れるような作業でできます
3列目の設定手順
1.席にしたい側の座席のヘッドレスト下にある横向きの取っ手を見つけます

2.その取っ手を上に引っ張り、座席ごと持ち上げます。

3.”カチャン”と音がしたら、次はヘッドレスト横の取っ手の輪っかを手前に引っ張ります。

4.適当な位置で止め、座席の設置完了です

その③:3列目を座席、荷室いずれとして利用する際でも後ろの視界が遮られることはありません。

結果:使い勝手良し!
3列目の使用と収納の切り替えは負担なくできます。難点を言うなら、床下に3列目を収納し荷室を確保する場合は、何か常時車に収納しておきたいかさばる物を置くようなスペースがないことです。
まとめ
新型ステップワゴンは座席・荷室の一体的な機能性が優れています。しかも、それを活用し自転車等を積み込む際にも人が立つスペースが十分に確保されているので、苦労しません。例えば、我が家のように普段は4人以上で乗る機会が多い反面、自転車を毎週荷室にのせなければいけない用事ある時でも、左右に3列目が収納されている車のように行動スペースが制約されることはないです。また、スムーズな荷室と3列目の切り替えができるので、目的が幅広い方がそれぞれのシート位置に設定する際は重宝する車だと思います。
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