井関農機(株)GEAS233(約1200㎏)が田んぼでスタックしてしまった--そんな窮地を、アルミブリッジを使って自力で引き上げ、無事に復帰させた実体験を余すところなくまとめました。この記事では『機種:井関GEAS233』『重量1200㎏』『スタック』『アルミブリッジ』『自力脱出』といった検索されやすいキーワードを押さえつつ、写真付きの手順、準備すべき道具、安全上の注意点、トラブル対処まで、一つ一つ具体的に説明します。初めて同じ状況に遭った方でも再現できるよう、作業のコツと失敗しないチェックポイントを分かりやすく整理しました。まずは安全第一で、手順を順に確認していきましょう。
今回の概要-トラクターで秋の耕起中にぬかるみにはまりスタックしました
この圃場の中でもぬかるみやすく、例年苗を植えないような箇所をトラクターの時短作業でさら~っと1回耕起で済ませようとしたらハマりました💦。

そこで、更にアクセルを入れるとタイヤのみ空回りでデフロックを踏んでもタイヤの隙間に泥を入れ込むだけで一向に前に進みません。
トラクター機種:井関農機のGEAS233・1200㎏
祖父の代から使っている超・超長老級、いや仙人級の一台ですΣ(゚Д゚)。実は、1998年製の27年前の物です。前後輪タイヤで、後輪クローラーのタイプとの比較では、スタックに弱いのかもしれません。

発生場所・状況:住宅に囲まれ中干しがまともにできずぬかるんだ田んぼ
岐阜県某所の市道に接し住宅に囲まれ日光が入りにくく、作物を作っていない田んぼの一か所で起こりました。

今年のような猛暑で中干しができない状態では、水が貯まりやすい状況になっている箇所は、耕起自体しないのが賢明でした。
安全確認・リスク判断:田んぼに入り、ぬかるみの層の深さとバランスがとれるかを確認
長靴で試しにぬかるみを歩いて地盤の粘度を確認します。すると、今回ハマった場所はジェラート状になっており、高さ35㎝の長靴で入って最大30㎝程ハマるくらいの深さになっていました。

長靴が何とか抜けるレベルですが、もう少し地盤を安定させたかったので、ハマって1週間後に引き出し作業をすることにしました。

さらに、タイヤの前輪は雨で泥が取れやすくなる効果を狙い、カバーより外に出しました。

同じく、タイヤの後輪も雨で泥が取れやすくなる効果を狙い、カバーより外に出しました

準備した道具・材料
アルミブリッジの仕様と選び方
1⃣小さい方のアルミブリッジ
:昭和ブリッジ販売株SBA-180-30-0.5(長さ180㎝.有効幅30㎝.積載荷重0.5t=500㎏)


☆1⃣スロープの端の引っ掛かりまでの高さ:4㎝

2⃣大きい方のアルミブリッジ
:昭和ブリッジ販売(株)SBA-240-40-2.0(長さ240㎝.有効幅40㎝.積載荷重2.0t=2000㎏)

☆2⃣スリープの端の引っかかりまでの高さ:5㎝

補助具
枝木

長靴
折りたたみカバー付きのものを用意し、泥深さが深い時でも対応できるようにしました。

灌水ポンプ:(株)共立製KCL-252M3 (混合油使用)


注意しておく安全装備
赤色コーン(蛍光表示付)・高さ65㎝

アルミブリッジで引き上げる前の手順
作業場所の整備
なんと、このように凹凸激しいタイヤの跡には雨水が溜まっていました。

そのため、この水がトラクターの引き出しの障害になると考えると共に、タイヤのグリップ力を取り戻すために、タイヤ清掃に使えないものかと考えました。

そこで、灌水ポンプで溜まった雨水から水を取り、タイヤに直噴ノズルで水流を当てることにしました。すると、タイヤの泥をこそげ落とすのに、枝木を使って不効率だったのが効率的かつ時短で清掃作業を進めれるようになりました。

トラクター側の準備
当初は市道側から引き上げようとしていたので、前輪中心に泥がたまったタイヤを近くにあった枝木で落としていました。

そうすると、比較的きれいになるのですが、泥がまだ付いていますし、これ自体疲労しやすい作業でした。

そこで、灌水ポンプを使うと時短できれいに清掃作業ができました。勿論、疲労度もかなり軽減できました。

しかし、問題が発生しました。ある程度前輪が固い地盤に乗り上げても、後輪側が重く、引き上げることができないことに気づいたのです。

残念なことに、泥を取るのに後輪が引きあがらない状態が続き、繰り返しの泥掃除に徒労感を感じ、別の方法を考えるに至りました。

ブリッジの設置位置と角度の決め方
ブリッジ角度は凹凸の激しい場所のために、むしろ地面をなだらかにする方が先決でした。下のような場所では傾きやすいので、アルミブリッジを置く場所は溝の上ではなく、その左横の比較的平地に置くようにしました。

更に凹凸を無くすために、灌水ポンプ使用後に溝の中に飛び出た泥の塊を落としていきました。
アルミブリッジで引き上げた手順
1.ブリッジの仮置き
そのような凹凸のある状況のため、いずれにせよアルミブリッジの爪にタイヤがかかりにくい状態でした。

そのため、2⃣大きいアルミブリッジでは高さが50㎜でタイヤの溝がブリッジの爪に引っかかりにくい状態でした。

そこで、タイヤに食い込み、段差解消しやすいスロープ端までの高さが2⃣大きい方より10mm低い40㎜の1⃣小さい方のアルミブリッジを後輪のタイヤに差し込みました。

ここで、積載荷重500㎏の1⃣小さい方のブリッジ上に1200kgのトラクターを走らせるの!?というご指摘があるかもしれませんが、地盤がジェラートに近く緩い状態のため、アルミブリッジ自体への荷重は分散されると考えたため、そうしたのです。

2.ゆっくり自走し荷重をかける
まず、左右のブレーキを連結させ、デフロックペダルを踏み込んでゆっくりとしたバックで進んでいきます。

力が分散されたように、水がしみ出してアルミブリッジとの段差が解消されながらゆっくりとバックしていきます。

3.脱出時のコツ
更に最初の1⃣の小さい方のアルミブリッジが軟弱地盤に埋まりながら段差が無くなり、後退していきます。この時、進行側のブリッジが地面に付いたらすかさず、2⃣の大きい方のアルミブリッジを1⃣のすぐ後ろに並べます。

すると、更に後退し地盤が安定した場所にタイヤがかかっていきます。

完全に地盤の緩い層を抜け出したら、デフロックを解除してバックしていきます。

この後は、通常の耕起に復帰しましたが、緩い地盤のところは完全に飛ばして作業を終わらせました。

4.トラブルが起きた時の対処
失敗しないためのチェックポイントと安全注意点
よくあるミスと回避方法
前進し軟弱地盤から若干固い層に前輪だけ抜け出したとしても全体が抜け出せるとは限りません。

その証拠に、若干前輪が抜け出したところでアルミブリッジを敷いても前輪を起点に抜け出すことはかないませんでした。

結局、重量のある後輪部が泥を巻き込んで空転を繰り返す事態になってしまうのです。

人や機械を守るための注意
これがかなわなかったため、JAのメンテナンス職員に電話で相談すると、牽引してみては、とのアドバイスをいただきました。そこで、まず注意喚起用の赤いポールを市道の引き上げポイント両脇に立てました。

そして、救護車の軽トラにロープを付けます。

さらに、トラクター側にもロープを結びます。

トラクターの運転の仕方を口頭と見本で伝授した妻を運転席に座らせ前進してもらいます。

しかし、これでも引っ張りあげることはできませんでした。後輪が落ち込んでると、前側から引っ張り上げるのは至難の業といったところでしょうか。
まとめ
ChatGPTにスタック脱出のポイントを訪ねても、タイヤの溝に詰まった泥を掻き出しグリップ力を高めるのが重要だという回答をされました。そこで、現場の雨水と灌水ポンプの組み合わせを活用してタイヤの泥除去に努めたところ、従来の手作業での泥の掻き出しより時短してタイヤ清掃ができました。結果として、外部からの力というより、大小アルミブリッジに人間の知恵とトラクターの自力を合わせることにより、最後には耕起を行えるほどの時間を生み出すことができました。
ありそうな質問(FAQ)
Q1:他の機種でも同ネットじ?
試していないので分かりませんが、今回の1200㎏のトラクターと同等重量&同等馬力(23馬力)の機種なら少なくとも可能かと思われます。
Q2:アルミブリッジの寿命は?
ネットで検索すると、15年程度とでてきますが、今回活用した大小アルミブリッジは1995年製造のもので、相変わらず破損もしていないところを見ると(30年使用)、通常使いならもっと長い期間使えると考えられます。
Q3:業者を呼ぶべきタイミングは?
牽引をお願いしてもらう最終手段として呼ぶのがいいかと思います。そもそも、今回最初に出ようとした市道は約4メートル幅で畔から圃場までの距離も短く(約4m)、合計しても8mなのでトラックで道路を横断して牽引するには無理のある状況でした。それに加えJAに引き出してもらうと2万円ほどかかるようなったので、私の場合は今回のような対応をしました。

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