もう少しで、年初に再生した築古戸建の入居開始から3か月を迎えます。
築古だけに設備の初期不良や使い方に関する問い合わせが来るかもしれない、と少し身構えていましたが、今のところ大きなトラブルやクレームもなくホッとしているところです。
そんな中、農作業後に自宅でシャワーを浴びていて思い出したのが、その物件のお風呂でした。『快適にご使用されてるかなぁ』
実はその物件のお風呂は、最近ではあまり見かけなくなったバランス釜。
日本人でも使い方を知らない方が増えている設備です。
しかも入居者は外国の方。
引き渡し直前になって、「本当に安全に使ってもらえるだろうか?」という不安が頭をよぎり、入居者の身体を守るための方策を考えました。
そこで私は、書面だけでなくQRコードも活用し、大家が現地にいなくても必要な情報にたどり着ける仕組みを作ったのです。
今回は、その時に行った工夫と、管理する側の身体を守る時短にもつながったクレーム予防の取り組みについて書いてみたいと思います。
バランス釜を知らない世代が増えている
築古物件を再生していると、現在ではあまり見かけなくなった設備に出会うことがあります。
その代表例の一つがバランス釜です。

私自身は以前に古い宿泊施設で利用し、存在を知っていましたが、実際に日常で使っているわけではありません。
日本人でも使用経験がない方が増えている中、外国人入居者の場合はなおさらです。
設備そのものに問題がなくても、使い方が分からないことがトラブルの原因になる可能性があります。
設備の故障よりも、「知らなかった」「分からなかった」が管理上のリスクになると感じました。
バランス釜使い方:ノーリツ製のGBSQ-622Dの場合
①水の元栓を探す
黒枠の点検口右側から出ているフレキ管は水道の流入口です。そこをたどり、水道の元栓を探します。

②水の元栓を開ける
この蛇口下側が本体から続くフレキ管に繋がっているので、全開にします。

③ガスの元栓を開ける
このガスの元栓の場合、記載の通りに左回しします。

④お湯の吐出口の確認
左の浴槽に伸びるのが湯貯めのための吐出口、右から伸びるのがシャワーです。

⑤吐出レバーの操作確認
真ん中上部のレバーは、この位置が吐出しない状態、左に回せば浴槽へお湯、右に回せばシャワーです。
⑥湯温調節ハンドルと点火操作ハンドルの確認
目的別に下に記載の通りに操作します。

以上のような感じで、詳しい操作は以下の写真の通りにたね火用の電池交換までも本体に説明書きが記載されています。ところが、、、外国の方はお分かりになるだろうか!?という不安が残ります。
引き渡し直前に感じた不安
- 点火方法が伝わるだろうか
- シャワーと浴槽の切替が理解できるだろうか
- 異常時の対応が分かるだろうか
- 仲介業者も説明しきれない可能性がある


QRコードと紙の両方でマニュアル化
そこで行ったのが、紙とネットの両方を使った情報提供でした。
紙だけでは紛失する可能性があります。
一方でネットだけでは、通信環境や操作に慣れていない方には不便です。
そこで、
・簡単な説明書を紙で設置
・メーカー資料や参考動画にアクセスできるQRコードを掲載
という形にしました。
これなら、使い方を忘れてもスマートフォンから再確認できます。
また、外国語への翻訳機能も利用しやすくなります。
大家が現場へ駆け付けなくても自己解決できる可能性が高まりました。

クレーム予防は身体を守る時短につながる
入居後の問い合わせは、
- 夜間
- 休日
- 農繁期
- 他の仕事中
に発生することもあります。
そのたびに現地確認していては時間も体力も消耗します。
問題が起きてから対応するのではなく、
問題が起きにくい仕組みを作る。
これも身体を守る時短生活の一つだと思いました。

自分が使わない設備だからこそ説明を残す
大家自身が毎日使う設備なら感覚で説明できます。
しかし、自分が普段使わない設備は「当たり前」が伝わりません。
だからこそ、
- 説明を見える化する
- 情報を残す
- 誰でも確認できる状態にする
ことが大切だと感じました。

まとめ
築古物件には、新築物件にはない魅力があります。
一方で、バランス釜のように使い方の説明が必要な設備も残っています。
今回行ったQRコードと紙を組み合わせたマニュアル作りは、入居者の安心だけでなく、大家自身の時間と身体を守ることにもつながりました。
農業でも不動産でも、「困ってから動く」のではなく「困りにくい仕組みを先に作る」ことが結果的に時短になります。
入居後3か月を迎えようとしている今、大きな問い合わせもなく過ごせていることに感謝しながら、これからも身体を守る時短生活を続けていきたいと思います。

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