ノビエを軽トラで持ち帰る|田んぼの雑草を身体に無理なく処理して来年の草刈りを減らす

刈り取り前の田んぼに生えたノビエ 身体を守る時短生活/農

田んぼの中に生えてくるノビエ。

稲刈り前になると、稲の間から伸びたノビエを見つけては刈り取る作業が必要になります。

しかもノビエは、穂をつけるまで放置してしまうと、その種が田んぼに落ち、翌年以降の草取りや草刈りの負担につながります。

私の田んぼでも、長年にわたって圃場内に種を落としてきたためか、稲刈り前になるとノビエがまとまって生えている場所があります。

そこで今年は、刈り取ったノビエをその場で処理するのではなく、軽トラの荷台に積んで自宅へ持ち帰ることにしました。

一見すると、わざわざ持ち帰るので手間が増えているようにも見えます。

しかし実際には、荷台を一時的な「作業場所」として利用することで、身体への負担を減らしながら、自分の都合のいい時間にノビエを処理できるようになりました。

今回は、私が実際に行っているノビエの持ち帰りと処理について、そして軽トラを使うことで感じた「身体を守りながら農作業を時短する」という考え方について書いてみます。

今回はどうしても抜きにくい箇所のみ草刈かっちゃんでノビエを刈り取りました。
今回はどうしても抜きにくい箇所のみ草刈かっちゃんでノビエを刈り取りました。

ノビエはなぜ稲刈り前に処理しておきたいのか

ノビエはイネ科の雑草で、田んぼの中で稲と一緒に成長します。

特に問題だと感じているのが、穂をつけたノビエです。

そのまま田んぼに残してしまえば、種が落ちて、翌年以降の発生につながります。

もちろん一度ノビエを刈り取ったからといって、翌年から完全になくなるわけではありません。

それでも、長年にわたって同じ場所に種を落とし続ける状態を少しでも減らしていくことは、これからの草管理をラクにするためにも意味があると考えています。

刈ったノビエを圃場の稲の株間に寝かせて放置した年もありましたが、種を落とすだけでなく、稲刈時に引っかかり支障になってしまいました。
刈ったノビエを圃場の稲の株間に寝かせて放置した年もありましたが、種を落とすだけでなく、稲刈時に引っかかり支障になってしまいました。

刈ったノビエを田んぼで処理するのが大変だった

これまでは、田んぼの中でノビエを刈り取った後、その場で処理する必要がありました。

しかし、稲刈り前の田んぼでまとまった量の雑草を処理するのは、思っている以上に身体を使います。

特に私が重視しているのは、農作業を「その日のうちに全部終わらせる」ことではありません。

身体に無理がかかるのであれば、作業を分けてしまえばいい。

そこで考えたのが、ノビエを軽トラで自宅まで運ぶ方法でした。

スキッジャーの手前1箇所、左右のどちらか1箇所に刃を差し入れれば、根ごとノビエを株ごと抜きやすくなります。
スキッジャーの手前1箇所、左右のどちらか1箇所に刃を差し入れれば、根ごとノビエを株ごと抜きやすくなります。

ノビエを軽トラに載せて自宅へ持ち帰る

刈り取ったノビエを軽トラの荷台に載せて、自宅まで運びます。

軽トラの荷台は、私にとって単なる「荷物を運ぶ場所」ではありません。

農作業で発生した草や道具を一旦載せておき、後から自分の身体の状態や時間に合わせて処理できる場所としても利用できます。

これが意外と便利でした。

田んぼにいる間に、

「草を刈る」

「草を集める」

「種を処理する」

「残った草を片付ける」

という作業をすべて終わらせようとすると、どうしても身体への負担が大きくなります。

そこで、

刈る → 軽トラに載せる → 持ち帰る → 後で処理する

と作業を分けます。

これだけでも、農作業の感覚がかなり変わります。

圃場内の草(ノビエ)を除去して軽トラに載せました。
圃場内の草(ノビエ)を除去して軽トラに載せました。

荷台に載せておけば、自分の身体に合わせて処理できる

今回、特に実感したのがここです。

軽トラにノビエを載せてしまえば、田んぼで無理をして処理する必要がありません。

帰宅後すぐに処理する必要もありません。

自分の身体が動くタイミングや、ほかの用事との兼ね合いを考えながら処理できます。

これは単なる「作業の先送り」とは少し違います。

身体に負担のかかる作業を、身体に余裕のある場所と時間に移しているのです。

農作業は、若い頃と同じ感覚で「その場ですべて終わらせる」ことにこだわると、身体への負担が積み重なります。

だからこそ、道具や車を使って作業そのものを分解することが、これからの農作業では大切だと感じています。

右がスキッジャーを使い根ごと引き抜いたノビエ、左上が穂(種)と根を花鋏で取り除いた株、左下が取られた根
右がスキッジャーを使い根ごと引き抜いたノビエ、左上が穂(種)と根を花鋏で取り除いた株、左下が取られた根

ノビエの穂・種を田んぼに戻さない

今回の方法で私が意識しているのは、ノビエの穂と種を田んぼに戻さないことです。

持ち帰ったノビエは、穂の部分を確認しながら処理します。

穂についている種を田んぼに戻さないようにして、種の部分は廃棄します。

一方、それ以外の草については、田んぼに戻して処理することで、できるだけ資源を循環させたいと考えています。

すべてを「ゴミ」として処分するのではなく、

種を田んぼの外へ出す一方で、それ以外の植物体は田んぼへ戻す。

これが今回私が目指している、できるだけ無駄を出さない農作業です。

※雑草の処分方法や野焼きについては、地域の条例・ルールや周辺環境によって扱いが異なるため、実際に行う場合は自治体などのルールを確認する必要があります。

ノビエの穂(種)は取り除いて可燃ゴミとして処理します。
ノビエの穂(種)は取り除いて可燃ゴミとして処理します。

一見すると手間でも、来年以降の草刈りを減らしたい

「わざわざ軽トラで持ち帰って処理するくらいなら、田んぼで処分した方が早いのでは?」

と思われるかもしれません。

確かに、今年だけを見れば手間は増えています。

しかし、私が考えているのは今年の作業だけではありません。

長年にわたってノビエの種が田んぼに落ち続ければ、それだけ翌年以降のノビエの発生につながります。

だったら、今少し手間をかけてでも、種を田んぼに残さない。

そうすることで、将来的に少しでも草刈りや草取りの負担が減ればいい。

農作業の時短というと、

「いかに今の作業を早く終わらせるか」

と考えがちです。

しかし私が最近感じているのは、

「来年の自分の作業を減らすことも時短の一つ」

だということです。

夏の時期も同様に圃場内のノビエを引き抜いたのに秋口に再び取り除く必要があった程今年はノビエが異常繁殖でした。
夏の時期も同様に圃場内のノビエを引き抜いたのに秋口に再び取り除く必要があった程今年はノビエが異常繁殖でした。

軽トラは「運ぶ道具」だけではなく「身体を守る道具」になる

今回あらためて感じたのが、軽トラの使い勝手の良さです。

農作業では、草刈機や刈った草、農具など、どうしても運ぶものが発生します。

それらを人力で何度も運ぶのではなく、軽トラに載せてしまう。

そして、荷台に載せたものを自分の都合のいいタイミングで処理する。

これなら、一度に身体へかかる負担を抑えることができます。

特に荷台が比較的低い軽トラは、荷物を載せたり降ろしたりするときにも扱いやすいと感じています。

「たくさん運べる」ということだけではなく、

「無理な姿勢やタイミングで作業をしなくていい」

ということも、軽トラを農作業で使う大きなメリットだと思っています。

父が買い物の足としていた軽トラですが、免許返納により私に引き継がれました。
父が買い物の足としていた軽トラですが、免許返納により私に引き継がれました。

稲刈り前の農道の枝木も、先に解決しておく

今回のノビエの処理とは別に、今年もう一つ「事前準備の大切さ」を感じたことがあります。

田んぼ沿いの農道に、所有者不明の土地から枝木が伸びてきていました。

このままだと、稲刈りの際にフレコンを積んだ軽トラが通るときに支障になる可能性があります。

そこで、市役所に一度相談しただけで終わらせず、あらためて対応をお願いしました。

農道の枝木は、稲刈り当日になってから、

「軽トラが通れない」

「フレコンを積んだ状態では枝に当たる」

となれば、そこで作業が止まってしまいます。

しかし、稲刈り前に問題を解消しておけば、本番の作業をスムーズに進められます。

これも今回のノビエ処理と同じです。

目の前の作業だけを見るのではなく、次の作業で困らないように先に準備しておく

これが、私が考える「身体を守る時短生活」の一つです。

田んぼの圃場にまでぶら下がった枝木
田んぼの圃場にまでぶら下がった枝木

農作業の時短は「頑張って早く終わらせる」ことではない

農作業の時短というと、効率のいい機械を導入したり、作業スピードを上げたりすることを想像するかもしれません。

もちろん、それも大切です。

でも、私は最近、

「作業そのものを減らす」

だけではなく、

「作業を分ける」

「重いものは車に任せる」

「身体がラクなタイミングで処理する」

「次回困ることを先に解決する」

という考え方も重要だと感じています。

今回のノビエも、稲刈り前の農道の枝木も、考え方は同じです。

今の自分が少しだけ準備しておくことで、次の作業をラクにする。

それが結果として、身体を守りながら農作業を続けることにつながると思っています。

市役所に稲刈り時に軽トラにフレコンを載せて通ることができないと訴えたところ、2回目にしてようやく処置していただけました。
市役所に稲刈り時に軽トラにフレコンを載せて通ることができないと訴えたところ、2回目にしてようやく処置していただけました。

まとめ|来年の自分をラクにすることも「時短」だと思う

今回、田んぼのノビエを軽トラで持ち帰ることで、私は「農作業の時短」に対する考え方が少し変わりました。

その場ですべての作業を終わらせる必要はありません。

刈ったノビエを軽トラに載せて持ち帰り、自分の身体と時間に余裕があるときに処理する。

穂や種を田んぼに戻さないことで、来年以降のノビエの発生を少しでも減らす。

さらに、稲刈り前に農道の枝木を処理してもらい、フレコンを積んだ軽トラが通れる状態をつくっておく。

どちらも共通しているのは、

「今の作業を頑張って早く終わらせる」のではなく、「次の作業で困らないように先回りする」

ということです。

農作業を長く続けるためには、身体を酷使して作業量をこなすよりも、道具や車を上手に使い、作業する場所やタイミングを変えていくことも大切です。

私はこれからも、農作業、DIY、家の管理などを実際にやりながら、身体を守りながら無理なく続けられる時短の方法を試していきたいと思います。

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